こんにちは。
今日は、現在うつ病の寛解を目指している私が、「本当に助けられている」と実感しているものについて書いてみたいと思います。
うつ病と向き合う中で、「一人じゃない」と感じられることは、本当に大きな意味を持ちます。
また、「これがあって良かった」と思えるものがあることは、心の余裕や安心感にもつながります。
家族の存在
まず、何よりも大きいのは家族の存在です。
特に、妻と娘たち、そして義母の存在には、日々助けられています。
うつ病になると、ネガティブな感情に陥ることがほとんどで自己否定の気持ちにとらわれることが多くなります。
でも、朝目が覚めて、子どもたちの声が聞こえてきたり、妻の何気ない一言に笑えたりすると、
「あぁ、今日も生きていて良かったな」って思えるんです。
正直、気持ちが沈んでいる日は、家族との時間すらしんどく感じるときもあります。
でもそれでも、「そこにいてくれる」だけで支えになるというのは、不思議な力です。
無理に会話しなくても、同じ空間に誰かがいてくれるだけで、孤独感は薄れていくような。
私がうつ病になった後も、以前と何も変わることなく、接してくれる存在は本当に助けになりました。
遠くにいる友人たち
私は社交的なタイプではないので、正直、友人は多くありません。
でも、数は少なくても心強い存在がいます。
遠くに住んでいて、頻繁に会うわけではない。
でも、ふとしたときに連絡をくれたりするだけで、
「忘れられてないんだな」「ちゃんとつながってるな」と感じます。
うつ病になると、人と関わること自体が億劫になったり、「迷惑かけたくない」と思って連絡を避けてしまうこともあります。
でも、そんな中でもそっと気にかけてくれる友人の存在は、何より心の支えになります。
経済的な備え
あまり公には語られませんが、経済的な余裕があることも、うつ病と向き合う上でとても大きな安心材料になると思っています。
私の場合、ある程度の蓄えがあったことで、休職に入った際も「すぐに生活が成り立たなくなる」という不安は少なくて済みました。
もちろん、生活の心配がまったくないわけではありません。
でも、最低限の暮らしを守れるという安心感があることで、「心の平穏」を保つことができています。
お金がすべてではありませんが、「時間をかけて回復する」ためには、安心して休める環境が必要だとつくづく感じます。その為にも蓄えがあることは、うつ病を治すうえで精神衛生上大きな役割があります!
うつ病と診断されてから学んだこと
うつ病になってから、さまざまな対処法を試してきました。
薬、休養、カウンセリング、軽い運動、生活リズムの見直し——。
どれも効果がある時もあれば、そうでない時もあります。
でも、何よりも大切だと感じたのは、「うつ病は誰でもなり得る」という前提を持つことです。
正直なところ、自分がうつ病になるまでは、「自分には関係ない」とどこかで思っていました。
別の世界の話のような、どこかフィクションのような、そんな感覚です。
「もしものための準備」が、心の支えになる
だからこそ、いまうつ病ではない人にも伝えたいのは、
「ならないことが大事。でも、もしものために準備をしておくことはもっと大事」ということです。
たとえば、
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信頼できる人と普段から関係を築いておく
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生活に無理がないように働き方を見直しておく
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少しずつでも経済的な備えをしておく
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自分がリラックスできる習慣を持っておく
こういった「心の余白」を日頃から作っておくことが、
いざという時に、自分を守ってくれるのだと痛感しています。
寛解に向けて、いまを大切に
私は今、うつ病の「寛解」を目指して、ゆっくりと歩いている最中です。
波はありますし、調子が良い日ばかりではありません。
でも、「自分には支えてくれる人やものがある」と思えるだけで、前を向く力が湧いてきます。
そして、もしあなたが今、うつ病とまではいかなくても「ちょっとしんどいな」と感じているなら——
ぜひ、自分を支えてくれる“何か”を見つめ直してみてほしいと思います。
きっと、あなたのすぐそばにも、静かに寄り添ってくれている存在があるはずです。
「うつ病にならないこと」がもちろん理想です。
でも、もしもの時に自分を守れる準備と心の習慣があるだけで、回復はきっと早くなる。
そう信じて、これからも少しずつ、歩いていきたいと思います。
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