こんにちは。
今日は、うつ病の「波」との付き合い方について、自分の実体験を交えてお話ししたいと思います。
うつ病と診断されてから、これまで本当に色んなことを試してきました。
薬の服用、休養、カウンセリング、そして散歩や軽い運動など。
「少しでも回復に向かうためにできることを」と、前向きに取り組んできたつもりです。
でも、正直に言います。
それでも、また調子が悪くなることがあります。
少し良くなったと思ったのに、また落ち込む
たとえば、朝起きて少し気分が軽い日。
よし、今日は外に出てみよう。近くの公園を散歩して、太陽の光を浴びてみよう。
体を動かすと気持ちがスッとする瞬間もあって、「もしかして、少しずつ良くなってきたのかな」って思えたりする。
でも、次の日になると、
身体が重くて起き上がれない。
気持ちも沈んで、「昨日あんなに動いたのに、また振り出しか…」と落ち込む。
そんなふうに、上がって、下がって、また上がって…。
まるで波のように、心の状態が日によって大きく変わる。
その繰り返しが、正直、辛いです。
「良くなってきたのに、また…」という葛藤
気分が軽い時にこそ、私はよく考えてしまいます。
「このまま回復していくのかな」
「やっぱり散歩って効いてるのかも」
「やっと、普通の生活に戻れるかもしれない」
そんな希望がよぎる反面で、
「でも、また落ち込んだらどうしよう」
「今はたまたま調子が良いだけなんじゃないか」
「また同じことの繰り返しになるんじゃないか」
という不安や葛藤も、必ずといっていいほど心に浮かんできます。
回復を信じたい自分と、失望したくない自分。
その間で揺れ動く気持ちは、うつ病になってからずっと抱えてきたものです。
「回復の波」を知ることが、少し楽になるきっかけになる
でも、最近になってようやく気づいたことがあります。
それは——
「波があるのは、むしろ自然なこと」だということ。
うつ病は、一直線に良くなっていくものではありません。
3歩進んで、2歩下がる。
時には、1歩も動けない日もある。
けれど、それでも少しずつ前に進んでいるという事実を、見失わないことが大切なんだと思います。
実際に私自身、「また調子を崩した」と思っても、前よりも回復までの時間が短くなっていたり、落ち込みの深さが以前よりも浅くなっていたりと、小さな変化があることに気づくことも増えてきました。
辛かったら、迷わず休んでいい
この波の中で一番大切にしているのは、「辛かったら、無理せず休むこと」です。
よく、「うつ病に運動は効果的」と言われますし、私自身もそれを信じて続けてきました。
でも、体調が悪いときや、気持ちが沈み切っているときに、無理に外に出る必要はありません。
行けるときに行けばいい。
できるときにやればいい。
できないときは、ただ布団の中でじっとしていてもいい。
自分の気持ちに正直でいることが、いちばんの回復への近道だと思います。
少しだけ「無理してみる」ことも、選択肢のひとつ
とはいえ、私はときどき、あえて少しだけ“無理してみる”こともあります。
たとえば、「今日は布団から出たくない」と思う日でも、
「とりあえず顔だけ洗ってみよう」と思ってみる。
「外に出るのは無理だけど、ベランダに出て深呼吸だけしてみよう」と行動してみる。
それでやっぱり無理だと思ったら、すぐにやめればいい。
「いつでもやめられる」「逃げてもいい」という気持ちを持っておくだけでも、心が少し軽くなります。
回復を目指すうえで、“完全に無理をしない”というよりも、“ちょっとやってみて、ダメならやめる”くらいの柔軟さが、私には合っている気がします。
「前に進みたい」という気持ちを大切に
私は今、とにかくうつ病の原因や引き金になっているものから少し距離を置きながら、自分のペースで前に進もうとしています。
何かを頑張るというよりは、「心が少しでも穏やかになる方」を選んで、少しずつでも積み重ねていく。
それが、今の私なりの「進む」ということです。
最後に
うつ病には波があります。
良くなってきたと思ったらまた落ち込んだり、前向きな気持ちになれた翌日に絶望感が押し寄せたり。
そんな自分にがっかりする日もあります。
でも、そんな自分も、決して間違っていないし、ちゃんと頑張っている。
そのことを、私はこれからも忘れずにいたいと思っています。
そして、もしあなたも今、同じように波の中でもがいているなら——
一緒にゆっくり進んでいきませんか?
焦らず、自分の心に耳を傾けながら。
「また同じことの繰り返しか…」
そんなふうに感じる日があっても、その繰り返しこそが、回復への道のりなんだと、私は信じています。
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