うつ病は、私の人生のストーリー

うつ病

こんにちは。
今日は、うつ病と共に過ごす日々のなかで、私が感じていることを少しゆっくり綴ってみたいと思います。

うつ病を患ってから、自分の人生の見え方が少しずつ変わってきました。
以前は、「こんな状態、早く終わってほしい」とばかり思っていたのですが、最近はどこかで「これは私の人生のストーリーなんだ」と受け止められるようになってきました。

私の人生にも“起承転結”があるとしたら、今は「承」

ストーリーには、起承転結があります。
「起」では、新しい出来事が始まり、
「承」では物語が展開していき、
「転」で思わぬ変化が訪れ、
「結」で物語がまとまっていきます。

私の今の人生は、その中でも「承」のフェーズにあるように感じています。
何かが劇的に変わったわけではない。
でも、確実に“前とは違う場所”にいて、静かに物語が進んでいるのを感じています。

うつ病の回復というのは、たいてい静かで、目に見えにくいものです。
ドラマのように、一晩でガラッと変わることはありません。
でも、少しずつ——本当に少しずつですが、私の心にも変化が訪れているのです。

「転」は突然ではなく、じわじわと訪れるもの

以前の私は、うつ病からの回復に「ブレイクスルー」を求めていました。
何かのきっかけで、劇的に気持ちが軽くなる。
薬が効いて、一気に元気になる。
そんな“分かりやすい変化”を心のどこかで期待していたんです。

でも、現実はそうじゃなかった。
薬の効果はゆるやかで、日によって気分の波もある。
「調子がいいな」と思った次の日には、ベッドから起き上がれないこともある。

それでも、最近ようやく気づいたんです。
「転」は、突然やってくるものではなくて、日々の小さな積み重ねの中で、じわじわと訪れるものなんだなって。

たとえば、ふと朝に空を見上げて、「今日は天気がいいな」と思えるようになったり、
「これだけはやってみようかな」と、ほんの少し行動してみたり。
そんなささやかな前進が、「転」への前触れなのかもしれません。

まだ寛解はしていない。でも、「結」に近づいていると思う

正直に言えば、私はまだ「寛解した」とは言えません。
調子の悪い日もあるし、気持ちが不安定になる日もあります。
それでも、あのどん底にいた頃と比べたら、確実に変わってきている。

だから私は、このストーリーの「結」に向かって、少しずつ近づいていると感じています。

「結」は、何も“完全に元気になる”ことだけを指すのではありません。
むしろ、“ありのままの自分を受け入れて生きられるようになること”——それが私にとっての「結」なのかもしれません。

今は“ありのまま”の自分を書く時間

このブログを書いている理由も、今は明確な目的があるわけではありません。
強いて言えば、「今の自分をありのまま記録しておきたい」という気持ちです。

将来、もっと元気になったときにこの文章を読み返して、
「あのときの自分、よく頑張ってたな」って思えるように。

それと同時に、もしこのブログが、今同じように苦しんでいる誰かの目にふれて、
「自分だけじゃないんだ」と思えるきっかけになったら、こんなに嬉しいことはありません。

波はある。それでも、前を向いていく

うつ病の回復には波があります。
調子が良くなったと思えば、また沈んでしまう日もある。
自分を責めてしまう夜もある。
でも、私は思うんです。

その波があっても、前を向こうとする自分がいる限り、必ず進んでいるんだって。

歩みが止まっているように見える日も、心の奥では少しずつ回復が進んでいるのかもしれない。
そう信じて、私は今日もこのブログを書いています。

物語の結末は、きっと明るい

人生というストーリーの「結」は、きっと誰のものも一つとして同じじゃない。
でも、私のストーリーは、明るい結末を迎えると信じている

それは、元通りの自分に戻るという意味ではなく、
“新しい自分として、穏やかに笑っていられる”未来。

その未来に向かって、私はこれからも一歩ずつ、言葉を紡いでいきたいと思っています。

だから今日も、私は「書く」。
今はまだ途中でも、物語は続いているから。

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