【幸せになるのが怖い】うつ病を経験した私が感じる心の葛藤

こんにちは。
今日は、少しネガティブなテーマについてお話しさせてください。

タイトルにも書いたとおり——
私はときどき、「幸せになるのが怖い」と感じる瞬間があります。

幸せを感じる日々

今の私は、妻と2人の娘に囲まれています。
仕事や体調のことでは不安も多いけれど、それでも、家に帰れば子どもたちの笑顔がある。
休日には、妻と一緒に子どもの成長を喜んだり、小さなことで笑い合ったりする。

正直に言って、本当に幸せだなと感じます。
これは以前の私が、心の底から願っていた日常そのものです。

「もう不幸になりたくない」という気持ち

ただ、その幸せを感じるほど、ふと心に影のようなものが差し込むことがあります。

「今、こんなに幸せでいいのだろうか」
「これ以上、失いたくない」
「また不幸が訪れたらどうしよう」

うつ病を経験してから、私は一度「すべてが崩れ落ちる感覚」を味わいました。
仕事を続けることもできず、自分の価値を見失い、家族に支えてもらわなければ立っていられない時期もありました。

だからこそ、「幸せ」の反対側にある「不幸」や「喪失」を強く意識してしまうのかもしれません。
「二度とあの辛さに戻りたくない」という気持ちが、私の中で常に鳴り響いているんです。

幸せを感じること自体が怖い理由

私が「幸せになるのが怖い」と思ってしまうのには、いくつか理由があるように思います。

  1. 失うことへの恐れ
     幸せを手に入れるほど、「これを失ったらどうしよう」という不安が大きくなる。

  2. 自分にはもったいないという感覚
     うつ病で苦しんできた自分が、こんなに幸せでいいのだろうかと疑ってしまう。

  3. 過去の記憶との対比
     「あの頃は幸せだったのに、急に崩れた」という経験があると、同じことがまた起きるのではないかと怯えてしまう。

こうして理由を言葉にしてみると、これは決して「弱さ」ではなく、過去を乗り越えようとしてきた証でもあるのかもしれません。

「怖さ」とどう付き合っていくか

では、そんな不安や怖さとどう向き合えばいいのか。
私自身、まだ正解を持っているわけではありません。
でも、少しずつ気づいてきたことがあります。

それは——
「怖さがあるからこそ、今の幸せを大切にできる」ということ。

たとえば、娘が無邪気に笑っている瞬間。
妻と何気ない会話をしている時間。
以前の私なら当たり前に流していた出来事を、今は「ありがたい」と感じることが増えました。

「いつか失うかもしれない」という不安は確かにあるけれど、だからこそ「今ここにある幸せ」を丁寧に味わうことができる。
そう思えるようになったんです。

多少ネガティブでもいい

正直に言うと、「幸せになるのが怖い」という気持ちを抱えること自体に、罪悪感を持っていました。
「せっかく家族に恵まれているのに、何を弱気なことを考えているんだ」と、自分を責めたこともあります。

でも今は、こう考えるようにしています。

ネガティブな感情があるのは自然なこと。
うつ病を経験した人なら、誰もが一度は通る道かもしれません。

大切なのは、その感情を否定せずに「そう思っているんだな」と受け止めること。
そして、そのうえで「じゃあ、どう生きたい?」と問いかけていくことなんだと思います。

私がこれから大切にしたいこと

これからの私は、次の3つを意識して過ごしたいと思っています。

  1. 「今ある幸せ」を素直に喜ぶこと
     不安よりも、まずは目の前の笑顔にありがとうを伝えたい。

  2. 「怖さ」を無理に消そうとしないこと
     不安も込みで自分。怖さは弱さではなく、大切な感情。

  3. 小さな日常を積み重ねること
     家族とご飯を食べる、散歩をする、笑う。そうした日常の積み重ねが、自分の土台になる。

最後に

今回はちょっとネガティブな気持ちを言葉にしました。
「幸せになるのが怖い」なんて、少し矛盾しているように聞こえるかもしれません。

でも、同じように感じている人がいるのではないかと思っています。
もしあなたもそうなら、安心してください。
その感情は、あなたが弱いからではなく、「幸せを大切にしたい」と思う気持ちの裏返しなんです。

私もまだ不安を抱えながら生きています。
でも、それでも妻と娘2人に囲まれたこの時間を、大切に守っていきたいと思っています。

そして、心の中で静かに誓います。

「もう、あの不幸には戻りたくない」
「だからこそ、今の幸せを丁寧に生きたい」

コメント