【店長のしくじり話 #10】従業員の声をどう経営側につなぐ?店長時代に学んだこと

しくじり話

こんにちは、nobuです。

店長をしていた頃、従業員から会社や店舗について、いろいろな意見をもらうことがありました。ここを改善してほしい、もっとこうした方が働きやすい。そんな声を聞くたびに、私は社長へ伝えていました。

でも、なかなか動いてもらえない。当時の私は、ちゃんと伝えているのに、なぜ変わらないんだろうと思っていました。

今振り返ると、ここに私のしくじりがあります。伝えるだけで終わっていたんです。

お客様が増えて、店内がとにかく暑い

お店にはたくさんのお客様が来てくれるようになっていた時期。お客様が増えるにつれて、一つの問題が出ていました。

店内が、とにかく暑い。

エアコンは2台ありましたが、お客様でいっぱいになると十分に冷えません。働くスタッフはもちろん、お客様にとっても快適とはいえない状況でした。従業員からも、どうにかしてほしいという声が出てきます。私も改善が必要だと考え、社長へ状況を伝えました。

ただ、当時の社長は特にお金の使い方にはシビアな人でした。エアコンを新しく購入するとなれば、当然それなりのお金がかかります。

店内の暑さやエアコンの必要性を伝えても、なかなか購入には至りませんでした。

だったら、実際に現場に入ってもらおう

何度伝えても状況が変わらない。そこで私は、伝え方を変えることにしました。

社長にも実際に現場へ入ってもらったんです。お客様でいっぱいの店内で、一緒に働いてもらいました。

結果、社長も汗だくに(笑)。

言葉で説明するだけでは伝わりにくかった店内の暑さを、実際に体験してもらうことができました。その後、エアコンを購入することになりました。

店長は伝えるだけでは足りなかった

この経験から学んだのは、従業員の声を上に伝えるだけでは、改善につながらないこともあるということです。もちろん、従業員から出た要望をすべて通せばいいわけではありません。会社には予算があり、経営者には経営者の判断があります。

一方で、現場で起きていることは、その場所にいなければ分かりにくいこともあります。店長として必要だったのは、従業員の声をそのまま社長へ届けるだけではなく、どうすれば現場の状況を理解してもらえるのかを考えることでした。

当時の私は、社長へ伝えたところで仕事を終えていたんだと思います。伝えるところまでは自分の仕事。その先は社長が決めること。どこかで、そんなふうに線を引いていました。

でも、それでは何も変わらないことがあります。

相手を巻き込むことで、変わることもある

今回うまくいったのは、うまい言葉で社長を説得できたからではありません。実際に現場へ入ってもらい、同じ暑さを体験してもらったからでした。

社長に現場へ出てもらうというのは、多少力技だったかもしれません(笑)。それでも、一緒に現場を見たことで、それまで進まなかった話が動きました。

店長は、従業員と経営者の間に立つことがあります。私も当時は、間に立つというのは双方の話を伝えることだと思っていました。

でも、それだけではなく、相手に分かってもらうにはどうしたらいいのか。必要なら現場を見てもらい、ときには一緒に考えてもらう。そこまで動いて初めて、変えられることもあるんだと知りました。

社長には汗だくになってもらいましたが(笑)、あのとき一緒に現場へ出てもらってよかったです。

それからは、ただ伝えて終わるのではなく、その先を少し考えるようになりました。

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