【店長のしくじり話 #11】「nobuさんがいないと店が回らない」と言われて気づいたこと

しくじり話

こんにちは、nobuです。

店長をしていたころ、私はとにかく自分で動くタイプでした。忙しくなればキッチンに入り、どんどん商品を焼く。誰よりも動いて店を回し、ガンガン売り上げを上げる。それが当たり前だと思っていました。

でも、あるとき従業員から言われたことがあります。

「nobuさんがいないと、店が回らない」

今回は、私が頑張って動くだけでは、店はうまく回らないと気づいたときの話です。

私が休むと、店がうまく回らなかった

当時、店舗の営業を年中無休に変えたタイミングでした。当然、私が休みの日も店は営業します。しかし、私がいない日はいつものように店が回らず、従業員から相談を受けたことで、休みの日の営業に負担がかかっていることに気づきました。

正直に言えば、頼られることに少しうれしさを感じていた私もいました。店に必要とされているような気がしていたのだと思います。はっきり言うと、店長失格ですかね。

でも、店や会社のことを考えれば、それで喜んでいるわけにはいきません。私が休むだけで店がうまく回らなくなるのは、決して良い状態ではありませんでした。

当時は、誰よりも動くことが店長の役割だと思っていました。忙しいときに率先して動けば、店も回り、従業員の負担も減らせます。

ただ、私が頑張って店を回すことと、私がいなくても店が回るようにすることは、同じようで全く違うものなんですよね。

私の役割を固定するのをやめた

そこから、少しずつ店の回し方を変えていきました。それまで私は焼き場に入ることが多かったのですが、ホールにも出るようにし、一方で他の従業員にも焼き場へ入ってもらいました。

それぞれができる仕事を少しずつ広げていくためです。

比較的暇な日は、店内から離れて、外の清掃や駐車場の整理、倉庫の片付けなどをすることもありました。その間、店内はできるだけ少ない人数で回してもらい、お客さんが増えて忙しくなってきたら、すぐに現場へ戻る。

店長が現場から離れることが目的だったわけではありません。私がいなければ回らない状態を少しずつ減らし、誰か一人に頼らなくても店を回せる体制をつくりたかったのです。

私が一番動くことだけがリーダーではなかった

当時の私は、先頭に立って誰よりも動くことが、良いリーダーだと思っていたのかもしれません。もちろん、忙しいときに店長が率先して動くことも大切ですし、今でもそれ自体が間違っていたとは思っていません。

ただ、私だけができる仕事が増えてしまえば、休んだときに困るのは一緒に働いている人たちです。

私が動くだけではなく、他の人ができることを増やす。いろいろなポジションを経験してもらい、私がいなくても店が回る状態をつくっていく。

それも店長の仕事だったのだと、後になって気づきました。

私が動かないのではなく、私がいなくても動ける店をつくる。

頼られるとうれしい。今でも、その気持ちは分かります。でも、店や会社のことを考えれば、誰か一人に頼らなくても回る状態をつくることも大切です。

あのとき従業員から言われた「nobuさんがいないと店が回らない」という言葉は、私にとって店長としての役割を考え直すきっかけになりました。ありがとうね。

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