【うつ病回復の小さなサイン】人と会っても、前のように疲れなくなってきた話

うつ病

こんにちは。
今日は、最近自分の中で「あれ、少し変わってきたかも」と感じた小さな出来事について書いてみたいと思います。

それは――
「人と会っても、前ほど疲れなくなってきた」ということです。

以前の私は、人と会うだけでぐったりしていた

うつ病の症状が重かった頃、私は職場でも家族でもない「他人」と会うだけで、猛烈な疲労感と眠気に襲われていました。

友達と話したり、ちょっとした集まりに参加したり、病院で初対面の人と話すだけでも、頭がぐるぐるして、帰ってきたらベッドに直行。
なにもできずに何時間も寝込んでしまう、ということがよくありました。

たった1~2時間の外出でも、丸一日が潰れる感覚
「どうしてこんなに疲れるんだろう」
「自分はもう、誰とも関わらない方がいいのかもしれない」
そう思っていた時期もあります。

今、少しずつ変わってきた

そんな私ですが、最近ふと気づいたことがあります。

仕事の関係者、知人、カウンセラーやサポートをしてくれている方など、家族でも職場でもない人たちと話したあと、「ぐったりしない」日が増えてきたんです。

もちろん、その日の体調や相手との関係性にもよるので、毎回とは言えません。
でも、以前のように「会う=強烈な疲労とセット」という感覚は、確実に薄れてきていると感じます。

この「疲れない感覚」があるだけで、
「あ、少しずつ回復してきてるのかもしれない」
そんな希望が見えてきました。

なぜ人と会うと、あんなに疲れていたのか

うつ病のとき、人と会うのがしんどいのは決して「わがまま」や「気の持ちよう」ではありません。
私の場合、それは以下のような要因が重なっていたからだと思います。

  • 常に気を張ってしまう(相手の表情や言葉に過敏になる)

  • うまく話せない自分を責めてしまう

  • 「変な人だと思われたくない」という緊張感

  • 終わった後に「もっとこうすればよかった」と自己反省のループ

こうした精神的なエネルギーの消耗は、体力の消耗以上にしんどいものでした。
「ただ座って会話していただけなのに、どうしてこんなに疲れているんだろう」と、何度も思っていました。

回復とともに、自然と「余裕」が生まれてきた

最近になって、こうした疲労感が減ってきた背景には、いくつかの変化があるように思います。

  • 薬の効果が安定してきたこと

  • 「うまく話せなくてもいいや」と思えるようになってきたこと

  • 人に対して過剰に気を使わなくてもいい場面が増えたこと

  • そもそも無理に人と会おうとしない「距離感」を覚えたこと

うつ病の回復って、「突然元気になる」ものじゃなくて、
少しずつ、自分の中に“余裕”が戻ってくる感覚なんだと思います。

それは睡眠や食事のリズムが整ってきたことかもしれないし、
心の中に「まあ、今日ダメでもいいか」と思える柔らかさができたことかもしれません。

小さな変化を「回復の証」として受け取っていい

以前の私は、うつ病の回復=「フルタイムで働けるようになる」とか、「毎日元気でいられるようになる」といった大きな変化をイメージしていました。

でも今は、
「人と会っても前ほど疲れない」
「会話のあとに、すぐ寝込まなくなった」
そんな小さな変化こそが、確かな回復のサインなんだと思えるようになりました。

もしかしたら、周りから見たら“些細なこと”に見えるかもしれない。
でも、私にとっては本当に大きな一歩です。

これからも、自分のペースで進んでいく

もちろん、まだ「人と会うのが怖い」と感じる日もあります。
ひとりの時間が必要な日もあるし、「今日は無理」と思ったら、それを素直に認めることも大切だと思っています。

でもその一方で、「もしかしたら、もう少し世界を広げてみてもいいのかも」と思える日も増えてきました。

焦らず、無理せず、でも「ちょっとやってみようかな」という気持ちを大切に。

最後に

「人と会うだけで疲れてしまう」
それは、うつ病のひとつの症状であり、とても自然な反応です。
でも、時間をかけて回復していく中で、きっとどこかで「前とは違う自分」に気づく日がくると思います。

私にとっては、それが「疲れないで人と会えるようになった」という変化でした。
あなたにも、そんな小さな「変化のサイン」が、少しずつ見えてくることを願っています。

今日も読んでくださってありがとうございました。
あなたのペースで、あなたらしく、一歩ずつ進んでいけますように。

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