こんにちは。
今日は、少しネガティブなテーマについてお話しさせてください。
タイトルにも書いたとおり——
私はときどき、「幸せになるのが怖い」と感じる瞬間があります。
幸せを感じる日々
今の私は、妻と2人の娘に囲まれています。
仕事や体調のことでは不安も多いけれど、それでも、家に帰れば子どもたちの笑顔がある。
休日には、妻と一緒に子どもの成長を喜んだり、小さなことで笑い合ったりする。
正直に言って、本当に幸せだなと感じます。
これは以前の私が、心の底から願っていた日常そのものです。
「もう不幸になりたくない」という気持ち
ただ、その幸せを感じるほど、ふと心に影のようなものが差し込むことがあります。
「今、こんなに幸せでいいのだろうか」
「これ以上、失いたくない」
「また不幸が訪れたらどうしよう」
うつ病を経験してから、私は一度「すべてが崩れ落ちる感覚」を味わいました。
仕事を続けることもできず、自分の価値を見失い、家族に支えてもらわなければ立っていられない時期もありました。
だからこそ、「幸せ」の反対側にある「不幸」や「喪失」を強く意識してしまうのかもしれません。
「二度とあの辛さに戻りたくない」という気持ちが、私の中で常に鳴り響いているんです。
幸せを感じること自体が怖い理由
私が「幸せになるのが怖い」と思ってしまうのには、いくつか理由があるように思います。
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失うことへの恐れ
幸せを手に入れるほど、「これを失ったらどうしよう」という不安が大きくなる。 -
自分にはもったいないという感覚
うつ病で苦しんできた自分が、こんなに幸せでいいのだろうかと疑ってしまう。 -
過去の記憶との対比
「あの頃は幸せだったのに、急に崩れた」という経験があると、同じことがまた起きるのではないかと怯えてしまう。
こうして理由を言葉にしてみると、これは決して「弱さ」ではなく、過去を乗り越えようとしてきた証でもあるのかもしれません。
「怖さ」とどう付き合っていくか
では、そんな不安や怖さとどう向き合えばいいのか。
私自身、まだ正解を持っているわけではありません。
でも、少しずつ気づいてきたことがあります。
それは——
「怖さがあるからこそ、今の幸せを大切にできる」ということ。
たとえば、娘が無邪気に笑っている瞬間。
妻と何気ない会話をしている時間。
以前の私なら当たり前に流していた出来事を、今は「ありがたい」と感じることが増えました。
「いつか失うかもしれない」という不安は確かにあるけれど、だからこそ「今ここにある幸せ」を丁寧に味わうことができる。
そう思えるようになったんです。
多少ネガティブでもいい
正直に言うと、「幸せになるのが怖い」という気持ちを抱えること自体に、罪悪感を持っていました。
「せっかく家族に恵まれているのに、何を弱気なことを考えているんだ」と、自分を責めたこともあります。
でも今は、こう考えるようにしています。
ネガティブな感情があるのは自然なこと。
うつ病を経験した人なら、誰もが一度は通る道かもしれません。
大切なのは、その感情を否定せずに「そう思っているんだな」と受け止めること。
そして、そのうえで「じゃあ、どう生きたい?」と問いかけていくことなんだと思います。
私がこれから大切にしたいこと
これからの私は、次の3つを意識して過ごしたいと思っています。
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「今ある幸せ」を素直に喜ぶこと
不安よりも、まずは目の前の笑顔にありがとうを伝えたい。 -
「怖さ」を無理に消そうとしないこと
不安も込みで自分。怖さは弱さではなく、大切な感情。 -
小さな日常を積み重ねること
家族とご飯を食べる、散歩をする、笑う。そうした日常の積み重ねが、自分の土台になる。
最後に
今回はちょっとネガティブな気持ちを言葉にしました。
「幸せになるのが怖い」なんて、少し矛盾しているように聞こえるかもしれません。
でも、同じように感じている人がいるのではないかと思っています。
もしあなたもそうなら、安心してください。
その感情は、あなたが弱いからではなく、「幸せを大切にしたい」と思う気持ちの裏返しなんです。
私もまだ不安を抱えながら生きています。
でも、それでも妻と娘2人に囲まれたこの時間を、大切に守っていきたいと思っています。
そして、心の中で静かに誓います。
「もう、あの不幸には戻りたくない」
「だからこそ、今の幸せを丁寧に生きたい」
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