うつ病を一人で抱え込まないで|経験者が伝えたい相談と受診の大切さ

心を磨く

こんにちは、nobuです。

「最近、気分が沈んでいる」「何をしても楽しいと感じられない」「仕事へ行くことがつらい」。さらに、眠っても疲れが取れず、朝起きるだけで精いっぱいになっていないでしょうか。

私にも、同じような時期がありました。それでも当時は周囲へ相談できず、「このくらいでつらいと感じるのは甘えではないか」と、自分を責め続けていました。

けれど今振り返ると、自分だけで何とかしようとせず、もっと早く誰かへ相談すればよかったと思っています。

この記事では、私が心の不調を認められなかった頃のことや、受診や相談へ進むまでの経験について書いていきます。今つらさを抱えている方にとって、一人で抱え込まないための小さなきっかけになればうれしいです。

※気分の落ち込みや不眠、食欲の変化、強い疲れなどは、うつ病以外の心身の不調でも現れることがあります。症状が続き、仕事や日常生活へ影響が出ている場合は、自分だけで判断せず、医療機関へ相談してください。

うつ病は、弱さや甘えではない

心の調子を崩した頃の私は、「自分が弱いから、こんな状態になったのではないか」と考えていました。

周囲は普通に働いているのに、自分は朝起きることすら難しい。以前ならできていた仕事にも集中できず、何かを楽しむ気持ちもなくなっていました。

「もっと頑張らなければいけない」「ここで休んだら周囲へ迷惑をかけてしまう」。そんな思いが強く、体調の悪化を認められなかったのだと思います。

けれど、うつ病は本人の弱さや甘えによって起こるものではありません。原因を一つに決めることもできず、心身の状態や生活環境、人間関係、仕事上の負担など、さまざまな要因が関係すると考えられています。

私の場合は、周囲へ迷惑をかけたくないという思いから、無理を続けていた働き方も負担の一つだったと感じています。ただし、頑張りすぎた人だけがうつ病になるという意味ではありません。

病気になったことを、自分の性格や努力不足だけに結びつける必要はないんです。

不調を認められなかった頃の私

当時の私は、会社の成長のことばかり考えていました。

周囲から期待されている以上、それに応えなければいけない。自分が止まれば仕事が回らなくなる。少しくらいつらくても、働き続けるのが当たり前だと思っていました。

しかし、少しずつ心と体に変化が現れました。眠っても疲れが取れず、朝起きることが難しくなり、仕事のことを考えるだけで気持ちが重くなるようになったのです。

以前は普通にできていたことにも時間がかかり、判断することさえ負担になりました。それでも私は、「まだ働ける」「もう少し頑張れば元に戻る」と考え続けていました。

そして、やがて以前のようには動けなくなりました。

今振り返ると、限界になるまで我慢する必要はなかったと思います。つらさの大きさを他人と比べず、自分の中でこれまでと違う状態が続いているなら、それを相談するだけでもよかったのです。

一人で何とかしようとして、つらさが大きくなった

心の不調を感じても、私はすぐには周囲へ相談できませんでした。

「気持ちの問題だから、自分で立て直さなければいけない」「病院へ行くほどではない」。そのように考え、一人で耐えようとしていました。

しかし、自分だけで何とかしようとするほど、頭の中では同じ考えが繰り返されます。仕事の不安や将来の心配、自分への否定的な気持ちが積み重なり、少しずつ追い詰められていきました。

心の不調は、気合いや考え方だけで解決できるとは限りません。状態によっては、医療機関での診察や治療、十分な休養が必要になります。

一人で抱え続けると、つらさがさらに大きくなることがあります。

だからこそ、すべてを自分だけで判断しようとせず、相談できる人や専門家を頼ってほしいと思います。

誰に相談すればよいのか

相談した方がよいと分かっていても、「誰に、何を話せばよいのか分からない」と感じることがあります。

私も、最初から詳しく説明できたわけではありません。「最近、体調が悪い」「朝起きるのがつらい」と伝えるだけでも、かなり勇気が必要でした。

相談する相手は、一人に限りません。

  • 家族や信頼できる人に、最近の状態を話す
  • 仕事へ影響が出ている場合は、上司や人事・労務担当者へ相談する
  • 症状が続く場合は、心療内科や精神科などの医療機関へ相談する
  • 身近な人には話しにくい場合は、公的な相談窓口を利用する

家族や友人は、日常生活を支えてくれる存在になることがあります。一方で、症状や治療について判断するのは、医師などの専門家です。

また、仕事を休む必要がある場合や、会社へどこまで伝えればよいか迷う場合は、人事・労務担当者へ制度や手続きを確認する方法もあります。

すべてを一度に話す必要はありません。

「最近、眠れない日が続いています」「仕事へ行くのが難しくなっています」。まずは今困っていることを一つ伝えるだけでも、相談のきっかけになります。

症状が続くなら、医療機関へ相談する

気分が落ち込む日があっても、それだけですぐにうつ病と決まるわけではありません。仕事や家庭の出来事によって、一時的に気持ちが沈むことは誰にでもあります。

ただ、何をしても楽しめない、眠れない、食欲がない、強い疲れが続くといった状態により、仕事や日常生活へ大きな影響が出ている場合は、医療機関へ相談することも考えてください。

私にとって、病院へ行くことは簡単な選択ではありませんでした。診察を受けることで、自分が本当に病気だと認めることになるような怖さがあったからです。

それでも受診したことで、今の状態を専門家へ話し、治療や休み方について相談できるようになりました。一人で答えを出し続けなくてもよい場所ができたことは、大きな安心につながりました。

受診するために、限界まで耐える必要はありません。

「いつもと違う状態が続いている」「自分だけでは立て直せそうにない」と感じた時点で、相談してよいのだと思います。

まずは、休むことを優先する

心と体の状態が悪いときに、「何か行動しなければ」と無理をする必要はありません。

私も療養を始めた頃は、何もせずに横になっていることへ罪悪感がありました。「休んでいる間に生活リズムを整えなければ」「少しくらい運動した方がよいのではないか」と焦ることもありました。

けれど、何もできないほど疲れている時期には、まず休むことが必要でした。

布団から出られない日は、そのまま横になる。眠れなくても体を休ませる。食事を準備できない日は、食べられるものを少し口にする。

その日の自分にできることが少ないからといって、回復への努力が足りないわけではありません。

調子が悪い日は、何もしないことを選んでもよいのです。

少し余裕がある日に試したこと

休養を続ける中で、少しずつ余裕を感じる日も出てきました。

そのような日に私が試していたのは、特別なことではありません。どれも、その日の体調に合わせ、できそうなときだけ行っていたものです。

カーテンを開けてみる

朝に少し余裕がある日は、カーテンを開けて外の光を入れていました。

それだけで気持ちが大きく変わるわけではありません。それでも、暗い部屋の中へ光が入ることで、朝になったことを少し感じられる日がありました。

もちろん、起き上がれない日はそのままで構いません。カーテンを開けることも、必ず行うべき課題ではありませんでした。

やらなければならないことを減らす

うつ病の症状が強い時期は、普段なら簡単にできることも大きな負担になります。

洗濯物をたたむ。食器を片づける。メールへ返信する。そうした一つひとつの作業が重く感じられました。

そこで、「今すぐやらなくても困らないこと」は後回しにするようにしました。

部屋が少し散らかっていても、洗濯物をたためなくても、それより心と体を休ませることを優先する。そう考えられるようになってから、少しだけ気持ちが楽になりました。

好きな音や自然音を流す

気分が沈んでいるとき、静かな部屋の中で考え続けることがつらい日もありました。

私の場合は、好きな音楽を小さく流したり、波の音や鳥の声などを聞いたりすると、少し落ち着くことがありました。

もちろん、音をうるさく感じる日もあります。そのような日は、無理に流す必要はありません。

大切なのは、一般的によいと言われていることを続けるのではなく、その日の自分が少し安心できるものを選ぶことだと思います。

できたことを小さく見積もらない

療養中は、できなかったことばかりに目が向きます。

今日は外へ出られなかった。何も片づけられなかった。家族と会話する余裕もなかった。以前の自分と比べるほど、落ち込んでしまいます。

けれど、カーテンを開けられたことや、何かを少し食べられたことも、その日の自分にとっては大切な行動です。

「この程度では意味がない」と、自分で小さく扱う必要はありません。

何もできない日は休み、少し余裕がある日はできそうなことを一つ試す。それくらいのペースでよいのだと思います。

助けを求めることも、自分を守るための行動

助けを求めることは、自分の弱さを認めることではありません。

私は以前、誰かに相談することを「自分では何もできないと認めること」のように考えていました。しかし実際には、今の自分に必要な支えを探すための行動でした。

家族へ話す。会社へ体調を伝える。医療機関を受診する。相談窓口を調べる。

どれも、すぐにできるとは限りません。それでも、今の状態を一人だけで抱えないための選択肢になります。

身近な人に話しにくい場合でも、話を聞いてくれる専門家や公的な相談窓口があります。まずは相談先を調べるだけでも構いません。

最後に

この記事で伝えたいことは、次の三つです。

  1. うつ病は、本人の弱さや甘えによって起こるものではない
  2. 不調が続くときは、一人で抱え込まず、専門家へ相談する
  3. 調子が悪い日は休み、余裕がある日にできそうなことを試す

今、どのような気持ちでこの記事を読んでいるのか、私にはすべてを理解することはできません。

ただ、つらい状態を自分の甘えだと決めつけ、限界まで一人で我慢する必要はありません。話すことが難しければ、まずは医療機関や相談窓口を調べたり、今の状態をメモに書いたりするだけでもよいと思います。

私自身も、すぐに助けを求められたわけではありません。それでも少しずつ相談し、休む時間をつくることで、ようやく自分の状態と向き合えるようになりました。

この記事が、自分を責めすぎず、一人で抱え込まないための小さなきっかけになればうれしいです。

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