【店長のしくじり話 #02】従業員と仲良くしすぎて気づいたこと

働き方

こんにちは、nobuです。

店長と従業員は、仲が良い方がいい。昔の私は、そんなふうに考えていました。実際、従業員との距離が近かった頃は店にも活気があり、みんなで盛り上がって仕事をしていた記憶があります。

でも今振り返ると、少し近くなりすぎていたのかな、と反省もしています。

今回は、従業員と仲良くしすぎた私の失敗談です。仲の良い職場をつくろうとしていたはずが、新しく入った人にとっては、必ずしも働きやすい職場ではありませんでした。

いい雰囲気の店にしたかった

当時の私は、従業員と距離が近く、仕事だけでなく休日に会うこともありました。もちろん、悪気があったわけではありません。むしろ、みんなが楽しく働ける店にしたい、いい雰囲気をつくりたいという気持ちの方が強かったと思います。実際、関係がうまくいっているときの店の盛り上がりはすごかったです。従業員同士の会話も多く、活気のある店になっていました。

ただ、そこで私は一つ見落としていました。

自分たちが楽しいことと、店で働く全員が働きやすいことは、同じではないからです。

新しく入った従業員から言われた「疎外感」

あるとき、新しく採用した従業員から「疎外感を感じる」と言われました。

言われてみれば当然です。すでに店長と一部の従業員の仲が良く、その中に新しく入っていく。こちらにそのつもりがなくても、最初からグループができているように見えたのだと思います。

また、すべての人が職場の人とプライベートでも仲良くしたいわけではありません。仕事とプライベートを分けたい人もいれば、一定の距離があった方が働きやすい人もいます。

私は「仲が良い=いい職場」と考えていましたが、それは私の価値観の一つにすぎない、ということを痛感した一言でした。。

近くなりすぎると、仕事との境目も曖昧になる

また、従業員との距離が近くなりすぎると、仕事とプライベートの境目も少しずつ曖昧になっていきます。恥ずかしい話ですが、仲が良かった従業員と大喧嘩したこともありました。ここでは詳しい話は割愛しますが、今振り返ると、仕事上の関係とプライベートの関係が近くなりすぎていた部分もあったと思います。

店長と従業員だからといって、壁をつくる必要はありません。冗談を言ったり、楽しく話したり、一緒に店を盛り上げたりすることは、私自身とても大切にしています。

ただ、適度な緊張感はあった方がいい。

店長には、ときに注意や指導をしたり、店全体を見て判断したりする役割があります。その関係まで曖昧になってしまうほど距離を縮める必要はなかったと、今では感じています。

「仲の良い店」より、誰でも入りやすい店へ

当時の私は、仲の良い従業員との関係を中心に店を見ていました。でも店長が本当に見なければいけないのは、店全体です。長く働いている人も、新しく入った人もいる。仕事とプライベートを分けたい人もいれば、たくさんコミュニケーションを取りたい人もいます。

だから今なら、単純に「みんな仲良くしよう」とは考えません。

大切にしたいのは、店や会社がどんな場所をつくりたいのかという思いです。それを軸にしながら、一人ひとりとコミュニケーションを取り、誰かだけが入りづらい関係になっていないかを見ると思います。

近すぎず、遠すぎず

では、店長と従業員はどのくらいの距離がいいのでしょうか。これは、今でも正解はないと思っています。店の規模やメンバー、それぞれの性格によって、ちょうどいい距離は変わるからです。

ただ、一つ基準にするなら「仕事に支障が出ていないか」は考えたいところ。

仲の良さによって注意や指導がしづらくなっていないか。特定の人だけとの関係が近くなっていないか。新しく入った人が輪の中に入りづらくなっていないか。ときどき店全体を見渡してみることは大切です。

私なら今、店や会社の思いを軸にして、従業員とは近すぎず、遠すぎず、あくまで仕事上の関係であることを忘れないようにします。そのうえで、話しやすく、困ったときには相談できる関係をつくっていきたいですね。

仲が良いことと、働きやすいことは同じではなかった

当時の私は、いい雰囲気の店をつくろうとしていました。その気持ちは今でも間違っていたとは思っていませんし、実際に仲が良かったからこそ生まれた店の活気もありました。

だから、従業員と仲良くすること自体が悪いわけではありません。私が失敗したのは、その関係を店全体から見る視点が足りなかったことです。

新しく入った人も、職場での人付き合いが得意ではない人も、長く働いている人も、それぞれが無理なく働ける。そんな環境を考えるのが、店長の仕事の一つだったのだと思います。仲良くなることを目的にするのではなく、働きやすい関係をつくる。

あの頃の私に伝えるなら、たぶんそんな言葉をかけます。

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