【店長のしくじり話 #05】英語から逃げていた店長、アメリカの大学に入る

しくじり話

こんにちは、nobuです。

飲食店で働いていた頃、私は英語がとっても苦手でした。外国人のお客様が会計に来ると、できればほかのスタッフに任せる。どうしても自分がやらないといけないときは、極力しゃべらない。

今回は、そんな私が英語から逃げ続けた結果、なぜかアメリカの大学に入学するまでになった話です。

外国人のお客様が来ると逃げていた

当時のお店には、外国人のお客様もよく来ていました。でも私は学生時代からとことん英語が苦手で、特に嫌だったのが会計時のやり取りです。

外国人のお客様がレジに来ると、英語ができるスタッフがいれば任せていました。自分がやるしかないときも、なるべくしゃべらない。

今考えると、見事なくらい逃げていますね、恥ずかしい。

もちろん、英語が苦手なこと自体は悪いことではありません。得意なスタッフに任せるのも、店を回すうえでは一つの方法です。ただ私の場合、適材適所というより、単純に英語が嫌で逃げまわっていました。

社長の一言に、カチン

そんなある日、社長から言われました。

「SeparateかTogetherくらい喋れや」

会計を分けるのか、一緒にするのか。それくらい英語で聞こうよ、という話です。

……カチン。

だったら、やってやろうじゃないか、と何か私の中で吹っ切れました。

今思えば、英語を本気で勉強するきっかけなんて、そんなささいなものでした。英語が好きだからでも、将来海外で活躍したいという立派な目標があったわけでもありません。

ただ、悔しかった。そこから英語に本腰を入れました。

逃げていたのに、いつの間にか好きになった

勉強を続けていると、少しずつ外国人のお客様と話せるようになってきました。すると不思議なもので、あれだけ避けていた外国人対応が楽しくなってきます。

会計だけでなく、電話にも出たり、Tシャツなどの物品販売も対応したりと、率先してコミュニケーションを取りにいきましたね。最終的には、ほかのスタッフが使える英語の対応マニュアルまで作っていました。

あんなに逃げていたのに。

接客できるようになると、仕事にも変化が出ました。トッピングの説明や提案もできるようになり、外国人のお客様が追加で注文してくれることも増えました。結果として客単価が上がり、売上にもつながります。

英語が話せるようになったことより、逃げていた仕事が、自分からやりたい仕事に変わったことの方が私には大きな変化でした。

そして、ここからさらに話がおかしな方向へ進みます。

英語の勉強を続けた結果、アメリカの大学のブリッジプログラムを経て入学しました。現在も大学には在籍しています。

レジで外国人のお客様が来ると逃げていた人間が、です。人生、何がどうつながるか分かりませんね。

苦手だから任せる。それでいい。でも……

この経験があるからといって、苦手なことは全部克服するべきだとは思っていません。店長だって、できないことはあります。むしろ、自分より得意なスタッフがいるなら任せればいい。

私自身、店長を経験して、適材適所は大切だと思っています。でも、得意な人に任せているのか。それとも、自分が嫌だから逃げているだけなのか。ここは少し違うのかなと、今では思います。

そしてもう一つ、店長になってから感じるようになったことがあります。部下に成長してほしい、挑戦してほしいと思うなら、店長自身が苦手なことに向き合う姿を見せるのも大事なんじゃないか、ということです。

最初からできる必要なんてありません。できないから勉強する。失敗しながら少しずつできるようになる。

そんな姿も、意外と部下は見ています。

私の場合、始まりは社長の一言にカチンときただけでした。それが外国人のお客様への接客につながり、売上につながり、マニュアルを作るところまでいき、気づけばアメリカの大学に入学するところまで来ました。

苦手なことから逃げていた自分に、今なら一つだけ言えます。

とりあえず、SeparateかTogetherくらい喋ってみようか。

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