はじめまして。
「磨くヒト」を運営しているnobuです。
このページでは、ブログの記事だけでは伝えきれない、私がこれまでどのように生きてきたのか、そして、なぜこのブログを書いているのかを少しお話しします。
私は、若い時からやりたいことがはっきりしていたわけでも、順調な人生を歩んできたわけでもありません。
事業の立ち上げに関わり、人生をかけるような気持ちで仕事に向き合った時期がありました。その後、心と体の調子を崩し、働けなくなったこともあります。
何度も立ち止まりながら、そのたびに自分の生き方を見直してきました。
人生をかけた飲食業での挑戦
これまでの人生で最も大きな挑戦の一つが、飲食業の会社立ち上げに関わったことです。
身近な人が始める事業を成功させたい。その思いから、会社の立ち上げと店舗運営に深く関わりました。
当時の私は、ただ仕事をしているという感覚ではありませんでした。自分の時間も体力も注ぎ込み、文字どおり人生をかけて取り組んでいたと思います。
身内の力になりたい。
この事業を何としても成功させたい。
一緒に働く人たちの生活も守りたい。
そんな思いで、店舗運営、従業員の採用や教育、シフトの調整、売上管理など、事業を続けるために必要なさまざまな仕事を担いました。
そして、私が働いていた時期に、事業は大きく成長しました。多くのお客様に足を運んでいただき、事業として大きな成功を収めることができました。
もちろん、私一人の力ではありません。一緒に働いていた人たちや、支えてくださった方々の力があったからこそです。
それでも、あの頃の私は、自分にできることを出し惜しみせず、事業のために力を尽くしたと胸を張って言えます。
成功の裏側で苦しんでいたこと
事業が成長し、新たな展開へ進んでいく一方で、私は外部から関わっていたプロデューサーとの関係に苦しんでいました。
新規事業を進める中で、強い言葉で責められたり、自分の考えや働きを否定されたりすることが続きました。
けれど当時の私は、自分が受けている扱いを冷静に考える余裕がありませんでした。
身内の事業だからこそ、途中で投げ出してはいけない。
自分が我慢すれば、事業は前に進む。
もっと結果を出せば、いつか認めてもらえる。
そう考え、苦しさを抱えながらも働き続けました。
事業を成功させることが、自分の役割であり、身内への恩返しでもあると思っていたのだと思います。だからこそ、自分の心や体よりも仕事を優先していました。
そして最終的に、私はその会社を離れることになりました。
会社を離れたあとに感じた絶望
会社を辞めたあとも、自分が事業に注いできた時間や努力まで、なくなったとは思っていませんでした。
大変なこともあったけれど、身内のために精いっぱい頑張った。事業の成長に力を尽くした。
その経験だけは、自分の中に残ると思っていました。
しかし会社を離れたあと、自分の働きや存在が、思っていたようには受け止められていなかったことを知りました。
過去の出来事がどのように扱われているのかを知るにつれて、これまでの頑張りを無にされたように感じました。
自分が人生をかけて守ろうとしてきたものは、何だったのだろう。
身内のために頑張ってきた時間は、相手にとってどのようなものだったのだろう。
苦しいときも投げ出さず、力を尽くしてきた自分は、いったい何だったのだろう。
仕事を失ったことだけが、つらかったのではありません。
自分が信じてきた関係や、人生をかけた時間の意味まで否定されたように感じたことが、何よりも苦しかったのだと思います。
事業が大きな成功を収めたからこそ、その裏で自分の努力が大切にされていなかったと知ったときの絶望も、深いものでした。
労務の仕事で、過去の見え方が変わった
会社を離れたあと、私は労務に関わる仕事に就きました。
社会保険や労働保険、勤怠管理、ハラスメント対策などについて学ぶ中で、以前の働き方を振り返る機会が増えていきました。
働く人の心身に配慮すること。
適切に労働時間を管理すること。
安心して相談できる環境を整えること。
労務の仕事を通して、会社が働く人を守るために求められる考え方や仕組みを知りました。
知識が増えるほど、過去の自分が置かれていた環境を、以前とは違う視点で見るようになりました。そして、少しずつ分かってきました。
自分は、あれほど事業のために力を尽くしていたのに、一人の働く人として大切にされていなかったのではないか。
当時は、自分の努力が足りないから苦しいのだと思っていました。もっと頑張れば認められる。結果を出せば状況は変わる。そう信じていたからこそ、自分が受けている扱いに疑問を持てなかったのだと思います。
しかし、労務について学ぶほど、我慢することが当たり前ではなかったと気づきました。
もっと早く、自分を守ってもよかった。
つらいと声を上げてもよかった。
すべてを自分の責任として背負う必要はなかった。
そう理解していくことは、自分を救うことにもつながりました。
その一方で、自分がどれほど無理をしていたのか、一人の働く人として大切に扱われていなかったのではないかと気づくことは、とてもつらいことでもありました。
心と体の調子を崩して
以前の職場で受けた言動。
身内のために人生をかけて働き続けたこと。
会社を離れたあと、自分の頑張りが大切にされていなかったと知ったこと。
労務の仕事を通して、自分が一人の働く人として大事に扱われていなかったのではないかと理解していったこと。
こうした出来事は、私の心に大きな影響を残しました。
私はその後、うつ病とパニック障害を経験しました。
精神疾患の原因を、私自身が医学的に一つに断定することはできません。
ただ、以前の職場での経験や、会社を辞めたあとに感じた絶望が、心身の調子を崩した大きな背景にあったと感じています。
会社を離れれば、つらかった出来事も過去になると思っていました。
けれど実際には、辞めたあとになって初めて分かる痛みもありました。頑張っていた当時には感じる余裕のなかった悔しさや悲しさが、時間がたってから一気に押し寄せてきました。
「あれほど頑張ったのに」
その思いを、私は長い間、手放すことができませんでした。
家族に支えられてきた
そんな時期を支えてくれたのが、家族でした。
妻と子どもたちの存在は、私にとって大きな支えです。
心や体の調子を崩したとき、私は働けない自分や、思うように動けない自分を情けなく思っていました。
それでも家族は、私の価値を、仕事ができるかどうかだけで判断していたわけではありません。
同じ家で過ごすこと。何気ない話をすること。子どもの成長を一緒に見守ること。
日常の中にある小さな出来事が、少しずつ私を現実につなぎ留めてくれました。
私は、つらいことを自分の中にため込んでしまうところがあります。
だからこそ、家族に支えられていることを忘れず、自分の気持ちを少しずつ言葉にしていきたいと思っています。
もう一度働くということ
体調が少しずつ回復してから、私は再び働くようになりました。
ただ、復職すればすべて元どおりになるわけではありません。
以前はできていた仕事に時間がかかる。人の目や評価が気になる。少しの失敗で、「やはり自分には無理なのではないか」と不安になる。
働き始めてからも、迷いや怖さは残りました。
それまで現場で働くことが多かった私にとって、事務の仕事は初めての経験でした。
パソコン操作、メール対応、社会保険や労働保険の手続きなど、慣れないことばかりです。覚えたと思ったことを間違え、自信をなくすこともありました。
それでも、少しずつ仕事を覚えてきました。
できない自分を責めるだけではなく、どうすればできるようになるかを考える。
これは、今の私が少しずつ身につけている考え方です。
労務の仕事を通して伝えたいこと
現在は、社会保険や労働保険、給与、勤怠など、人が働くことに関わる仕事をしています。
労務の仕事を始めたことで、過去の傷に気づき、苦しくなったこともありました。
その一方で、働く人を守る制度や、会社に求められる対応を知ることは、自分の経験を捉え直すきっかけにもなりました。
当時の私は、つらいことを「つらい」と言えませんでした。自分が弱いから苦しいのだと思い、職場の環境に問題があるとは考えられなかったからです。
しかし、どれだけ本人が頑張っても、職場の環境や人との関係によって心身の調子を崩すことがあります。
我慢できない自分が悪いとは限りません。
私は、心の調子を崩した当事者としての気持ち、事業の立ち上げや運営に関わった経験、そして労務の仕事で会社を支える立場を経験してきました。
どの立場にも、それぞれの事情があります。
だからこそ、一方だけを責めるのではなく、働く人と会社の双方が無理をせず、安心して働き続けられる方法を考えていきたいと思っています。
完成した人ではなく、磨いている人
「磨くヒト」という名前には、立派な人や、特別な能力を持った人になりたいという意味を込めているわけではありません。
私は、誰かに正解を教えられるほど、完成した人間ではないと思っています。
今でも迷い、悩み、立ち止まります。
それでも、自分の心や働き方、これからの人生を、その都度見直していくことはできます。
自分を否定して別の人間になるのではなく、今の自分を少しずつ整えていく。
失敗や弱さも含めて、自分の人生を磨いていく。
「磨くヒト」とは、完成した人ではなく、磨き続けている人です。
この名前は、読者の方だけではなく、今の私自身を表す言葉でもあります。
これからやりたいこと
私は、自分の経験と労務の仕事で学んだことを生かし、心や仕事に悩んでいる人の力になりたいと考えています。
体調を崩して休んでいる人。
復職を前に不安を感じている人。
働き方に悩み、自分を責めている人。
そうした人が、「自分だけではない」と思える場所をつくりたい。
また、働く人だけでなく、従業員の心の不調や、休職・復職への対応に悩んでいる会社にも、役立つ情報を届けられるようになりたいと思っています。
まだ、はっきりとした形になっていないものもあります。
まずは、目の前の記事を一つずつ丁寧に書いていくことから始めています。
最後に
私は、人生を大きく変える特別な方法を知っているわけではありません。
つらい時期を、一気に乗り越えたわけでもありません。
立ち止まりながら、迷いながら、そのときにできることを少しずつ積み重ねてきました。
これからも、うまくいかないことはあると思います。
それでも、過去の自分を否定するのではなく、これまでの経験を、これからの人生に生かしていきたい。
そして、このブログを通じて、読んでくださる方と一緒に、心、仕事、人生を少しずつ整えていきたいと思っています。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
これが、「磨くヒト」を書いている私です。
この文章のどこかが、あなたの心にそっと触れ、何かを考える小さなきっかけになればうれしいです。