こんにちは、nobuです。
休職中の体調が少しずつ回復し、主治医から復職について考えてもよいと言われると、会社との面談が行われることがあります。
復職を希望していると、面談ではつい「もう大丈夫です」「以前と同じように働けます」と答えたくなるかもしれません。私自身も、復職したいという気持ちが強いほど、少しくらい無理をしてでも「大丈夫」と言いたくなる感覚がありました。
ただ、復職前の面談で大切なのは、元気な自分を見せることではありません。
今回は、復職前の面談で会社に伝えておきたい大切なことを、私自身の経験も交えながら整理します。
休職から復職までの流れや、休職中の過ごし方、復職に向けた準備について全体を確認したい方は、こちらの記事も参考にしてください。
復職前の面談は「復職させてもらうための面接」ではない
会社との面談を前にすると、緊張する人も多いと思います。
「正直に話したら、復職できないと判断されるのではないか」
「弱気なことは言わない方がよいのではないか」
「以前と同じように働けると言わなければならない」
そんなふうに考えてしまうこともあるかと思います。私もそうでした。
ですが、主治医から復職について考えてもよいと言われたとしても、休職前とまったく同じように働けるとは限りませんよね。
日常生活は安定していても、実際に仕事へ戻れば、通勤するだけで想像以上に疲れることがあります。仕事中は何とか過ごせても、帰宅後に動けなくなったり、翌朝まで疲れが残ったりすることもあるでしょう。
面談で無理に「大丈夫です」と答えた結果、実際の体調と仕事の負担が合わなくなってしまえば、復職後に無理を重ねてしまうことにもつながります。
復職前の面談は、自分を良く見せるための場ではありません。
今の自分が、どのような働き方であれば続けられそうかを確認する場だと私は考えています。
1.今できることを伝える
まず伝えておきたいのが、今の自分にできることです。
復職前の面談では、休職中の過ごし方や現在の体調について聞かれることがあります。
会社によって確認する内容は異なりますが、たとえば次のような点です。
- 決まった時間に起きられているか
- 睡眠や食事が安定しているか
- 日中はどのように過ごしているか
- 通勤時間帯に外出できるか
- 一定時間、作業に集中できるか
- 外出や作業のあとにどの程度疲れが残るか
- 通院や治療を継続しているか
ここで大切なのは、「できる」「できない」の二択で考えないことです。
たとえば、朝は決まった時間に起きられるようになっていても、長時間外出すると午後に疲れが出ることがあります。
その場合は、
朝は決まった時間に起きられるようになりました。ただ、長時間外出した日は午後に疲れが出ることがあります。
という伝え方ができます。
また、
日常生活はかなり安定してきました。一定時間の作業はできますが、長時間集中することにはまだ少し不安があります。
と伝えてもよいでしょう。
今できることを具体的に伝えることで、会社側も復職後の働き方を考えやすくなります。
もちろん、正直に話すからといって、病気になった詳しい経緯や家庭の事情など、話したくないことまですべて説明する必要はありません。
復職後の働き方を考えるために必要な範囲で、今の状態を伝えていけば十分です。
2.元の職場や業務に戻ることへの不安を伝える
次に伝えておきたいのが、仕事へ戻るうえで感じている不安です。
会社によっては、休職前の職場や業務への復帰、いわゆる「原職復帰」を基本として、復職後の働き方を考えることがあります。
ただ、復職直後から以前と同じ業務量で働けるとは限りません。
面談では、
休職前と同じ業務に戻れそうですか。
と聞かれることがあるかと思います。
復職を希望していると、反射的に「できます」と答えたくなるかもしれません。しかし、実際に仕事へ戻ってみなければ分からないこともあります。
元の業務へ戻ることに不安があるなら、無理に「問題ありません」と断言する必要はありません。
元の業務へ戻ることを前提に検討されていることは理解しています。ただ、復職直後から休職前と同じ業務量で働けるかについては、現時点では分かりません。
このように伝えたうえで、「何に不安を感じているのか」を具体的に話してみます。
たとえば、
- 長時間勤務
- 通勤による疲労
- 電話や対人対応
- 複数の業務を同時に進めること
- 締切の厳しい仕事
- 残業や急な業務
などです。
そのうえで、復職直後の負担を調整できないか、会社へ確認してみてください。会社には従業員の安全に関して、配慮しなければならないんです。例としては、下記の項目です。
- 短時間勤務から始められるか
- 一時的に業務量を減らせるか
- 比較的負担の軽い業務から始められるか
- 残業や出張を当面控えられるか
- 段階的に休職前の業務量へ戻せるか
- 電話対応や締切の厳しい業務を一時的に調整できるか
上記を踏まえて、面談では次のように相談できます。
元の業務へ戻ることは理解しています。ただ、最初から休職前と同じ業務量で働くことには不安があります。復職直後は短時間勤務や、比較的負担の軽い業務から始めることは可能でしょうか。
短時間勤務や業務量の軽減ができるかどうかは、会社の制度や就業規則、人員体制、業務内容などによって異なります。
会社や事業主に安全配慮義務があるとしても希望した内容が、すべて認められるとは限りません。
それでも、自分が何に不安を感じているのかを伝え、会社として可能な対応を確認することには意味があります。
「元の業務に戻れるか、現時点では分かりません」というのも、一つの答えです。
分からないことを無理に断言するのではなく、どのような方法なら段階的に仕事へ戻れそうかを、会社と相談してみてください。
3.復職後のフォローについて伝える
3つ目は、復職後のフォローについてです。
復職前の面談では、勤務時間や仕事内容だけでなく、復職後にどのように相談するのかも確認しておくと安心です。
会社から「何かあれば、いつでも相談してください」と言ってもらえることがあります。
とてもありがたい言葉ですが、実際に復職してみると、自分から声をかけることは意外と難しいものです。
私自身も、復職後は「休んだことで周囲に迷惑をかけた」という気持ちがありました。そのため、体調や仕事の負担について相談した方がよいと分かっていても、「この程度で相談していいのかな」「忙しいのに申し訳ないな」とためらうことがありました。
だからこそ、「つらくなったら相談する」だけではなく、あらかじめ話す機会を決めておくことが大切だと感じています。
復職前に、たとえば次のようなことを確認しておくと安心です。
- 困ったときは誰に相談するのか
- 定期的に話す機会はあるのか
- どのくらいの頻度で話すのか
- 勤務時間や業務内容をいつ見直すのか
- 体調が悪化した場合は誰に連絡するのか
復職後に自分から相談することへ不安があるなら、それ自体を面談で伝えてもよいと思います。
復職後は、自分から相談するタイミングをつかみにくいと思っています。最初の1か月は、週に1回程度、業務量や体調について話す時間を設けていただくことは可能でしょうか。
もちろん、面談の頻度は多ければよいわけではありません。
こまめに話す方が安心できる人もいれば、何度も体調について聞かれることを負担に感じる人もいます。
会社と相談しながら、自分が話しやすく、会社側も対応しやすい方法を決めていくことが大切です。
復職前の面談チェックリスト
最後に、この記事でお伝えした内容をまとめます。
面談前に、次の項目を一度確認してみてください。
今の自分の状態
- □ 決まった時間に起きられている
- □ 睡眠や食事のリズムが安定している
- □ 通勤時間帯に外出できる
- □ 一定時間、読書や作業に集中できる
- □ 外出や作業のあと、どの程度疲れが残るか把握している
仕事に戻るうえで不安なこと
- □ 長時間勤務への不安
- □ 通勤による疲労
- □ 電話や対人対応への不安
- □ 複数の業務を同時に進めることへの不安
- □ 締切の厳しい仕事への不安
- □ 残業や急な業務への不安
会社に確認したいこと
- □ 復職後の勤務時間
- □ 担当する業務内容
- □ 短時間勤務や業務量の調整が可能か
- □ 残業や出張を当面控えられるか
- □ 段階的に業務量を戻せるか
復職後のフォロー
- □ 困ったときの相談相手
- □ 定期的に話す機会があるか
- □ どのくらいの頻度で話すか
- □ 勤務時間や業務内容をいつ見直すか
- □ 体調が悪化したときの連絡方法
全部にチェックが入る必要はありません。
大切なのは、「今できること」「まだ不安なこと」「会社に確認したいこと」を、自分なりに整理しておくことです。
見栄を張らずに話すことが、安定した復職につながる
復職を希望していると、会社に「働ける自分」を見せたくなることがあります。
私もそうでした。
でも、復職前の面談の目的は、何とか復職の許可をもらうことだけではありません。
復職したあとも、長く安定して働き続けるための準備をすることです。
「ここまではできる。でも、ここにはまだ不安がある」
それを伝えることは、弱さを見せることではないと私は思います。
希望した働き方が、すべて認められるとは限りません。それでも、自分の状態を伝えなければ、会社側もどのような働き方が合っているのかを考えにくくなります。
復職をゴールにするのではなく、その先まで働き続けることを考える。
そのためにも、面談では見栄を張らず、今の自分にできることと不安なことを、できる範囲で伝えてみてください。
復職したあとも、無理なく働き続けられることを願って。
それでは、また!
もし、元気がある時は下記の記事もご覧ください。
立ち止まったからこそ、「これから何を大切にしたいか」を考えるようになりました。
その時のことは、こちらに書いています。
何のために仕事をするのか。
やっぱり一番大事なのは、家族との時間でした。
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